生涯録

16歳の熱をいつまでも since2013

人生の縮図、そして今日

一日いちにちが人生の縮図である。

 

どこかの偉人がそんなことを言っていたと思う。

今日は朝寝をして10:30頃に起きた。

昨日も、休暇をとった一昨日も、朝寝だ。

 

さて、今日のことを書こう。

起床後、だらだらと本を読み、身支度を整え、喫茶店に行く。

カフェ・ベローチェ@13:22

コーヒー1杯が安いということもあって、最近の休日はよくここに行く。

今日は「村上春樹論 『海辺のカフカ』を精読する」(小森陽一平凡社新書)を読み進めた。「実はこわい『海辺のカフカ』」的な内容の一冊である。本書の生い立ちは、『海辺のカフカ』を読んだ多くの読者が「癒し」や「救い」を感じたのに対して著者が感じた違和感に端を発する。『海辺のカフカ』に限らず、村上春樹の小説のなかではしばしば引用がなされるが、作品中その引用でなければならない理由、また引用順の必然性みたいなものが一つひとつ丁寧に解きあかされるなか、村上春樹が意識的あるいは無意識的に書こうとした物語世界の裏側(全貌)が開陳されていく。

 

読み進める中で舌を巻いた。これまで『海辺のカフカ』は4回ほど読んだが、自分は毎度のことただその表面をなぞっていただけのようだ。4回読むなかで上田秋成雨月物語』を読んだり、蜷川幸雄の舞台を観たりと理解を深めてきたつもりだったが、全く足りない。バートン版『千夜一夜物語』を読んでいなければ夏目漱石『坑夫』も『虞美人草』も読んでいない。アドルフ・アイヒマンの裁判について書かれた本も読んでいない。昭和天皇ヒロヒトのことも(全く)知らない。

作品中の細部や各パートの背景を知らないでも読めてしまうから小説はこわい。ストーリーだけを追ってわかった気になっているのだから。もちろんそれだけで十分に作品を楽しむことはできるわけだけれど、より深く理解するという意味においては作品中の引用の意味ないしはイメージを理解することはもちろん、時代背景や小説技法(たとえば、異なった出来事や事象を隣接させることで実現させる比喩をメトニミーと呼ぶ、知らなかった…)を知ることが必要になってくるんでしょう。

 

それからマクドナルドにいって、『一流企業で続々活躍、早稲田超人気・森川ゼミの20代で10倍差をつけるエリート養成講座』を読み進めた。10倍差をつけるというキャッチが怪しいが、ちょうどこの手の自己啓発書による刺激が欲しかったため購入。人間は毎日「選択」をして生きていて、その選択の積み重ねが今であり未来だ、みたいな内容のことが書いてあって、本書は漠とした言い方をするならその選択の仕方、人生の選び方の指南書といったところだ。(本当に漠とした言い方だな…)1年に2回大きな選択をするとします。就職後40年間で2^40通りの生き方があるわけだっていう言い分です。(ただ、この議論では直感的にわかりやすくするために、各選択の「重み」というのが度外視されているのが問題といえば問題なのだが…)

 

その後「あゆみbooks」にて以下の本を購入。

『日本の童貞』『おもしろい人の会話の公式』『高学歴なのになぜ人とうまくいかないのか』『忘れられた巨人』

※以下にリンク貼ります。

 

そしてお気に入りの某ラーメン屋で夕食をとり、帰宅@18:30

帰宅後「村上春樹論 『海辺のカフカ』を精読する」(小森陽一平凡社新書)を読み進めて今に至る。もうこんな時間である。あとちょいで読み終わる。さっさと風呂に入って明日に備えなければならない。

 

これからはなるべく時間を見つけてブログを綴っていきたいが、どうなるかはわからない。仕事を一段落させた気になっているが、本当のところはわからない。

 

 

村上春樹論 『海辺のカフカ』を精読する (平凡社新書)

村上春樹論 『海辺のカフカ』を精読する (平凡社新書)

 

 

 

 

 

日本の童貞 (河出文庫)

日本の童貞 (河出文庫)

 

 

 

「おもしろい人」の会話の公式 気のきいた一言がパッと出てくる!

「おもしろい人」の会話の公式 気のきいた一言がパッと出てくる!

 

 

 

 

高学歴なのになぜ人とうまくいかないのか (PHP新書)

高学歴なのになぜ人とうまくいかないのか (PHP新書)

 

 

 

忘れられた巨人

忘れられた巨人

 

 

 

 

 

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