ビフォア・サンライズ
生活リズムが復調した。六時起床。
良くはないが、悪くもない。
雨月物語を読み進め、新聞を読み、ランニング。
中学校の外周りを3周。
野菜たっぷりの朝食を摂り、映画を観る。
某人にオススメされた「ビフォア・サンライズ」という映画だ。
あらすじを簡単に記そう。
あるアメリカ人の男とフランス人の女が列車で出会う。
意気投合する二人。
しかし、男は翌日出発予定のアメリカ行きの便に乗るため、ウィーンで降りる。
女はパリへ向かうとのことだった。
名残惜しくも二人は別れの言葉を口にするが、しばらくして男が戻ってくる。
男は、女に「一緒に降りてウィーンで一日過ごさないか」と誘う。
詳細は省くが、非常にユーモアに溢れつつ、真剣な誘いだ。
そして、女はその誘いを受ける。
二人はウィーンの町を巡りながら、様々な話をする。
会話に次ぐ会話。
sense of humor
あっという間に一晩が過ぎ、やがて約束の時間が来る。
二人は別れる。
半年後、再び落ち合うことを約束して。
…まるで美しい一編の詩を読んでいるような気持ちにさせられる作品だ。
私には、とりわけ冒頭のシーンが印象深かった。
この映画は夫婦喧嘩のシーンからスタートするのだ。
男女の関係の成れの果てに夫婦喧嘩にみられるようなある種の不幸があるとして、その不幸が見知らぬ男女の間に新たな出会いを生むというのはなんとも皮肉だ。
すべからく男女の仲はかくあるべき、
とまでは言わないが、素敵なロマンスの物語だった。
明日は時間を作って、続編の「ビフォア・サンセット」を観ようと思う。