生涯録

16歳の熱をいつまでも since2013

何も始まらないままに、長く険しい冬が訪れる。

 

春、夏、秋、冬。

 

繰り返しのなかですこしずつ死んでいく。

今は一筋の光が欲しい。

だから今日も洞窟堀りに精を出す。

外に通じる出口はきっと見つかると信じて、せっせと穴掘りを進める。

 

レイモンド・チャンドラーロング・グッドバイ』にこんな一節がある。

 

To say goodbye is to die a little.

 

さよならを言うことは、少しだけ死ぬことだ。(村上春樹訳)

 

ちなみに村上春樹以前の訳はこうだ。

 

さよならを言うことは、少しのあいだ死ぬことだ。

 

a littleの部分をどう捉えたかであるが、大きく違う訳になっていることに気づくはずだ。

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