生涯録

16歳の熱をいつまでも since2013

本読みはN回(N≧5)

おはようございます。

今からかれこれ六年前『海辺のカフカ』を読んで村上春樹の小説にハマりました、足立雄一です。

 

今日は「私流、本の読み方」というのをご紹介したいと思います。

 

私はある知人(仮にその知人の名を「直子」としましょう)と出会う前まで、本は一度読んだらおしまい、というスタイルをとっていました。意識的に、というよりは自然にそうしていたわけです。一回読んだことのある本をもう一度読んでも、プロットを知っているし、つまらないじゃん、という心持ちであったわけです。

 

あるとき、そんな私を見かねてか、直子は言いました。

 

「だから雄一は馬鹿なんだよ(^^)」

 

笑顔で。

 

よくよく話を聴くと、彼女は同じ本を何度も読むというのです。

直子が小学生の頃にハマったというハリーポッターシリーズは、通算何回読み直したかわからないほどだと言います。彼女は谷崎潤一郎のファンでもあり、なかでもお気に入りの『春琴抄』は少なくとも20回は読んだと言っていました。

 

直子の話を聞き、高校の頃に、漢文の授業でお世話になった先生が授業中に話していたことを思い出しました。

「同じ教員の友人に、すごい人がいるんです。彼はどんな句形でもなんでもぱっと出てきて、ものすごい知識量の持ち主で、私がこの文法書何回読んだの?と聞くと、7回と彼はこたえたのです。みんなも何度も何度も読み直してみるといいですよ」

(その漢文の先生も神クラスの実力派の先生でしたが、今思えば非常に謙虚な方でした)

 

東大家庭教師が教える頭が良くなる勉強法

東大家庭教師が教える頭が良くなる勉強法

 

 (↑勉強法についてオススメの一冊。この本の中でも繰り返し、それも高速で復習することの重要性が説かれています)

 

当時私は、あらすじを含め本の内容を忘れてしまうことが頻発していたため、いろいろと考えました。

「なんのために本を読んでいるのだろう」

と思ったこともありました。

 

もちろん忘れてしまっても、感動体験は記憶に残っているわけで、そういうものが心のなかに堆積していけば、それでよいのだ、と考える方もいらっしゃるかもしれません。あるいは自分は一度読めば、内容をずっと覚えていられるという博覧強記の方もいらっしゃるでしょう。

 

しかし私は納得できませんでした。一冊あたり数時間、ものによっては数十時間という膨大な時間をかけて読破したものを友人との会話のなかで即座に取り出せないことにフラストレーションを感じたりしていました。

 

この一件があってから、私は一冊の本を何度も読むようになったのです。

 具体的には次のように。

一回目

時間を気にせず(とはいえだらだら読まないように、なるべく時間を意識しながらスピード感をもって)、自分のペースで読む

 

二回目

読了後すぐに全体を猛スピードでパラ読みする

 

三回目

あまり日にちをあけないで再び本を手に取り、気になったフレーズや、重要箇所をマーキングする

 

四回目

時間をあけてマーキング箇所のみを読み返す

 

五回目

マーキング箇所を紙に書き写す(ものにもよりますが、だいたい1~2時間)

 

あとはときおり紙に書き写したものを読み返します。

六回目以降は、気の向いたときに本を手に取り、好きなように読むようにします。

 

 

するとあら不思議、一冊一冊の記憶が定着するようになりました。

生活の様々な場面で、本から得た知識が浮かび上がってくるのです。

 

私はこの方法をあらゆるテキストに対して適用し、これまで効果を実感してきました。

ビジネス書、新書、参考書、専門書、英単語帳、小説、エッセイetc.

 

また時間がかかり、やっかいではありますが、あらすじをまとめておき、必要に応じてそれを読み返すことも効果的であると思います。

Twitterに140字の要約をアップするというのもたいへん効果的でしょう。

 

以上が私のおすすめの読書法になります。

上記はあくまでも一例ですが、読書を有意義なものにするためには、やはり何かしら自分なりの工夫が必要になってくると思います。

 

あなたが読書するうえで行っている工夫はなんですか?

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