生涯録

16歳の熱をいつまでも since2013

最後のカテキョ

本日、カテキョ最終日でした。

知人の紹介で教えることになり、それからはや三年。担当した学生さん(Aさん)が高校一年生の時から教えてきました。

三年間を振り返ると、色々ありましたが、つくづく、教えることで自分自身も教わってきたのだと思います。

週に一度の三時間は、いつしか自分にとってかけがえのない時間になっていました。

準備が大変だったとき、準備が間に合わずアドリブで教えたとき、言い続けてきたことが実になったと実感できたとき、実力を高めるという観点からは一見して意味がなさそうな課題に取り組むとき、、初めて自分のことについてたくさん語ってくれたとき、10代にありがちな傲慢な態度をとられたとき、センター試験で自己ベストを取ることができたと報告を受けたとき、面接練習、化学、化学、化学。
いささか少ないっちゃあ少ない給料。

Aさんは、植物のようでした。
適量の水をやって、お日さまにあてて、温かい言葉をかけると、その分だけすくすくと育つのです。

Aさんは、いつしか自分にとって希望を意味する存在になっていたのだろうと思います。

どちらかというと自分に似て要領が悪く、不器用なAさんの成長が、私にはまるでわが身のことのように嬉しかったです。

反省点といえば、相手の事情などを顧みず、自分の基準で考え、理不尽でしかないような怒り方を何度かしてしまったことです。これは私の今後の課題です。

教えるということには、相手の立場に立ちながら、同時に一歩引いた視点で俯瞰的に物事を考える技術が必要です。

どちらかに偏り過ぎてはいけないし、相手は10代ということもあり、そういった難しさもありました。

それでも今日までやってこれたのは、地道に築いてきた信頼関係の賜物ではないかと思います。

二次試験(前期)が終わり、結果を待ちつつ後期試験対策…すべてが終わったあとに、Aさんに夕食をご馳走することになっています。

あとは何はともあれ、基本的な問題を確実に解いて、得点することです。

そのために、私のすべき仕事(サポート)は…今日で終わりました。今日まで三年間やってきたのです。

私は私の課題に集中することを通じて、すなわち自分の使命を全うすることを通じて、彼女を鼓舞しようと思います。

受験で成功したからと言って、なんですか。受験で失敗したからと言って、なんですか。

本当に大事なのは、そういうことじゃないはずだと、私は思います。

魂を燃やして、がんばります。







証券会社