生涯録

16歳の熱をいつまでも since2013

夢やぶれて

過ぎゆく時のなかで私は夢をみていた

 

志高く 
人生がそれだけの価値あるものだった頃 
私は夢みていた 

 

愛には終わりがないと 
神さまは赦しを与えてくださると 

 

私は若く怖いもの知らずで 
夢に囲まれ翻弄された 

 

強迫(脅迫)のようなものはなかった
歌は歌いつくしたし、ワインは飲みつくした 

 

でも夜になって虎たちが現れた 

 

雷のようなやわらかい声とともに 
彼らは私の希望を引き裂き 
夢を恥に変えた 

 

彼は私のそばで一夏を過ごした 
それは尽きることのない喜びに満ちた日々だった
私は変わった 
けれど秋が来て彼は去った 

 

それでもまだ私は彼が私のもとに帰ってくると夢みる 

 

ずっと一緒に暮らしていくのだと 

 

そうはいっても叶わない夢はあるし 
人生には避けられない嵐がある 

 

夢みていた人生があった 
私の生きる地獄とはまるで違う 
思い描いていた私の人生 

 

今や夢はやぶれた

 

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